カニューレ閉塞に、夫婦で対応できた理由

カニューレ閉塞に、夫婦で対応できた理由 さくらとの暮らし

こんにちは😊さくらママです🌸

今回は、さくらのカニューレが痰で詰まってしまった話です。カニューレは、気管切開の穴に入れている管のこと。この中が痰などで塞がって、空気が通らなくなることを『カニューレ閉塞』といいます。

在宅生活を始めてから、さくらはカニューレ閉塞を3回経験しました。冬の痰の対策をしていても、防ぎきることはできませんでした😣それでも、そのたびにパパと2人でカニューレを交換して乗り越えてきました。当時を振り返りながら、私たちが落ち着いて動けた理由を書いてみます。

退院前に教わっていた、詰まったときの対応

じつは、退院前の入院中にも、カニューレが痰で詰まりかけたことがありました。そのとき初めて、私がカニューレの交換をさせてもらいました。家に帰ってからも、「詰まっていると感じたら、その場で交換して良い」と言われていました。

退院してしばらくすると、さくらのカニューレ交換は毎週金曜日になりました。交換するのは、パパと私が交代で🙂毎週のことなので、2人とも交換に慣れていきました。

予備のカニューレは、在宅生活を始めたときから、ベッド横のワゴンに置いています。

【予備のカニューレ(写真右上)】

1回目、アンビューで胸が膨らまなかった夜

1回目は、在宅生活が始まった年の12月でした。

この頃、さくらの痰は硬くなっていました。水分を増やして、12月上旬の定期受診では主治医の先生にも相談していました。吸入の回数も、冬場は1日5回まで増やしていました(夏場は1日3回)。

年末ごろの夜20時くらい、パパも私も家にいる時間でした。SpO2モニター(体の酸素の値を測る機械)のアラームが鳴りました。いつもなら、吸引で85くらいまで下がっても、すぐに90台に戻ります。でも、この日は戻りませんでした😰

値はどんどん下がって80を割り込み、チアノーゼ(顔や唇が青紫色になること)も出てきました。私は慌ててパパを呼びました‼️

アンビュー(手で押して空気を送り込むバッグ)で空気を送っても、胸の膨らみが悪く、値も上がりません。このときは「本当にやばい」と思いました😫値は60台、もしかしたらそれ以下まで下がっていたと思います。

「もしかして、詰まったかも!?」

パパと2人でそう話して、カニューレの閉塞を疑いました。夜で、訪問看護師さんもいない時間です。すぐに予備のカニューレに交換しました。

交換したあとにアンビューで空気を送ると、今度は胸がちゃんと膨らみました。顔色が戻っていき、値も回復して落ち着いたときは、本当に安心しました🥲💨抜いたカニューレには、痰が詰まっていました。

そのあとも安定していたので、救急車は呼んでいません。訪問看護師さんにLINEで連絡すると、おそらく大丈夫だろうけれど、状態に気をつけて見ておくように、と言われました。

医療機関の資料では、呼吸の状態が急に悪くなったときはカニューレのトラブルを疑い、可能なら速やかに新しいカニューレに入れ替える、とされています。家族がどこまで対応するかは子どもによって違うため、主治医の指示に沿って決めておく必要があります。

閉塞を経験して始めた、冬の痰への対策

1回目のあと、3月にも、交換のときに抜いたカニューレを見たら、硬い痰で塞がりかけていたことがありました😮

水分も吸入も増やしていたのに、詰まってしまう。そこで次の冬に向けて、対策を足しました🤔

まず、部屋用の加湿器を買いました。ネットで調べると、湿度は40%以上が望ましいとあったので、我が家ではそれより高めの60%ぐらいを保つようにしていました。

寒くなる前の秋からは、去痰薬(痰を出しやすくする薬)のアンブロキソールを追加しました。暖かくなったらやめて、また秋から使います。今年も10月から飲んでいます。

そのほかに、続けていることもあります。

  • 冬場は吸入を1日5回に増やす
  • 注入する水分を増やす
  • 痰の硬さに気をつける
  • SpO2の値だけでなく、表情・顔色・胸の膨らみも見る
部屋の加湿器と湿度計
【タニタの温湿度計(2026年10月撮影)】

2回目は「詰まったかも」とすぐ気づけた

2回目は、2年目の冬でした。

対策はしていましたが、やはり冬場は痰がなかなか取り切れず、吸引の回数が増えていました。パパも私も、なるべく取り切りたい。その思いから、吸引のカテーテル(細いチューブ)を入れすぎたのか、傷をつけて出血してしまうことが時々ありました😥「お互い気をつけようね」と話していた矢先のことです。

この日、最初に鳴ったのは呼吸器のアラームでした。我が家の呼吸器では、分時換気量(1分間に肺に出入りする空気の量)が少なくなると知らせてくれます。続けてSpO2の値が下がり、胸の膨らみも少ない。アンビューをしても、値が上がりにくい。

「これは詰まったかも!?」

1回目の経験があったので、今回は判断が早めにできました。予備のカニューレに交換して、さくらは落ち着きました。訪問看護師さんには、LINEで報告だけしました。

このときは、いつもの痰だけでなく、血の混じった痰も固まっていました。私たちが吸引で傷をつけてしまったことも、原因の1つかもしれないと思っています(先生から説明を受けたわけではありません)。

出血が何度かあったこと、気をつけようと話していたこと、そして1回目の経験。この3つがあったから、素早く気づけたのだと思います。

3年目は、冬を越えた春に起きた

3年目は、吸引で傷をつけないように特に気をつけていました。その冬は無事に過ごせて、「今年は大丈夫だったね」とパパと話していたんです😊

ところが、落ち着いていた春ごろ、急に詰まりました。冬を越えて安心していただけに、驚きました😲

このときも閉塞を疑って、カニューレを交換して回復しました。3回目だったので、私たちも落ち着いて対応できたと感じています。訪問看護師さんや主治医の先生には、連絡していません。

その後、4年目には起きていません。ただ、なぜ起きなかったのかは分かりません。

交換に慣れていたから、落ち着いて動けた

3回とも自分たちで対応できたのは、毎週の交換で、パパも私もカニューレの扱いに慣れていたからだと思います。そして、アンビューで胸が膨らまないという異変に気づいて、閉塞を疑えたこと。交換に慣れていたことと、異変に気づけたこと。この2つがあったから、間に合いました。

もし交換を自分たちでしたことがなかったら、あの夜は救急車を待つしかなかったかもしれません。

とはいえ、カニューレ交換の頻度は子どもによって違い、主治医の先生が決めます。私たちの周りにも、病院で月1回くらい交換しているご家族は多いです。頻度が違うことは、良い・悪いではありません🙂

在宅生活を始めたばかりのご家族は、次のことを一度確認しておくと安心だと思います。

  • 緊急時に、家族がカニューレを交換してよいかを主治医に確認しておく
  • 予備のカニューレを、すぐ手に取れる場所に置いておく
  • 冬の痰の対策を、主治医や訪問看護師さんに相談する

我が家では、対策をしていても閉塞は起きました。だからこそ、起きたときにどう動くかを決めておくことが、私たちの一番の備えになりました。我が家の経験が、少しでも参考になれば嬉しいです🌸

コメント