人工呼吸器や在宅酸素を使うお子さんとのお出かけで、SpO2(血液中の酸素飽和度)をどう見ておくか悩むことはありませんか?家で使っている置き型のモニタを毎回持ち出すのは、大きくて大変ですよね。
私たちは2022年11月に、外出用のポータブルSpO2モニタを購入しました。今は、家と外出でモニタを使い分けています。
置き型との使い分け、機種を選ぶときのポイント、購入に使った制度、電池代のことをまとめました。外出用のモニタを考えているご家族に、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
家では置き型、外出はポータブル

私たちは、SpO2モニタを場面で使い分けています。基本的に、家では置き型、外出のときはポータブルです。
どちらもネルコアというブランドの製品です。大きさや電源は、次のように違います。
| 置き型 | ポータブル | |
|---|---|---|
| 機種 | ネルコア N-BSJ | ネルコア PM10N |
| 重さ | 約1.6kg(バッテリー込み) | 274g(電池4本込み) |
| 大きさ | 幅255×高さ82×奥行155mm | 幅70×高さ156×奥行32mm |
| 電源 | 内蔵バッテリー・コンセント | 単3形電池4本 |
| 私たちの入手方法 | レンタル | 購入 |
ポータブルSpO2モニタは手に持てる大きさで、重さは置き型の約6分の1です。
ポータブルSpO2モニタを買った理由
ポータブルSpO2モニタは、娘のさくらが退院する前から考えていました。ただ、退院したばかりのころは、どれくらい外出できるのかが分かりませんでした。そのため、まだ買うのは早いと思っていました。
その後、日常生活用具の給付を使えば1割負担で買えると分かりました。外出のたびに置き型を持ち出すのも大変だったので、ポータブルSpO2モニタがあれば便利だと考えるようになりました。
もう1つのきっかけが、2022年10月の徳島への帰省です。移動中に置き型の電池が残りわずかになり、途中のショッピングセンターで充電させてもらいました。ポータブルSpO2モニタなら、電池を入れ替えるだけで使い続けられます。
決め手は同じセンサーが使えること
ポータブルSpO2モニタを選ぶときにいちばん大事にしたのは、置き型と同じセンサーが使えるかどうかです。SpO2モニタは、足や指に付けたセンサーを本体につないで測ります。センサーは本体に合ったものが必要です。
最初は、人工呼吸器の業者さんからポータブルSpO2モニタの案内がありました。ただ、その機種は置き型とセンサーが違うので、センサーを別に買う必要がありました。センサーは24本入りの箱などで売られていて、通販サイトで見ると1本あたり約3,000〜4,800円でした(2026年10月時点)。
私たちが選んだPM10Nは、置き型のN-BSJと同じネルコアの製品です。家で使っているセンサーを、そのまま外出用にも使えることが、この機種を選んだ決め手でした。 外出用に別のセンサーを用意する必要がありません。
センサーは支給か購入か
センサーの費用は、家庭によって違います。私たちの場合、センサーは人工呼吸器の業者から3ヶ月に1回まとめて届きます。さくらは小児慢性特定疾病(以下、小慢)の対象なので、センサーは支給されています。
支給のペースは、2週間に1本です。1年で26本ほどになるので、1本約3,000〜4,800円のセンサーを自分で買うとすると、年間で約8万〜12万円かかります。自己負担で買い続けるのは、かなりの負担になると思います。
一方で、センサーを自分で購入しているご家庭もあります。支給になるか購入になるかは、使っている制度や病院、業者によって変わります。
手帳の日常生活用具で1割負担
ポータブルSpO2モニタ(パルスオキシメーター)は、日常生活用具の給付の対象です。私たちは身体障害者手帳の日常生活用具を使い、1割負担の15,750円で購入しました。私たちの住む市では、手帳を持っている人は手帳の制度での申請が優先されるためです。
手帳と小慢のどちらにも給付の制度があり、私たちの住む市の現在の案内では次のとおりです。
| 手帳の日常生活用具 | 小慢の日常生活用具 | |
|---|---|---|
| 対象になる人 | 人工呼吸器の装着を要する人(医師の意見書が必要) | 人工呼吸器の装着が必要な人 |
| 基準額(上限額) | 157,500円 | 173,250円 |
| 耐用年数 | 5年 | 記載なし |
| 自己負担 | 原則1割(住民税非課税の世帯は無料) | 世帯の所得などに応じて決まる額 |
対象になる人や基準額は、自治体によって違います。2022年に私たちが購入したときの金額とも、違う可能性があります。日常生活用具は、支給が決まってから購入するのが基本の流れなので、購入の前に市区町村の窓口で確認してみてください。
使ってみて感じたこと

ポータブルSpO2モニタを買ってから、お出かけが楽になりました。置き型を持ち出さずに済み、電池が減っても入れ替えればすぐに使えます。
一方で、気になっているのが電池代です。PM10Nは単3形電池4本で動き、リチウム乾電池、アルカリ乾電池、充電池(ニッケル水素電池)が使えます。
| リチウム乾電池 | アルカリ乾電池 | 充電池 | |
|---|---|---|---|
| もち | 4本で約20時間(メーカー公式) | リチウムより短い | ― |
| 費用の目安 | 4本で1,379円 | 私たちは100円ショップで購入 | 8本同時に充電できる充電器と電池8本で約7,700円 |
| 繰り返し | 使い捨て | 使い捨て | 約600回(エネループ スタンダードモデル) |
リチウム乾電池は長くもちますが、値段が高いうえに使い捨てです。そのため私たちは、100円ショップのアルカリ電池を使っています。ただ、アルカリ電池は減りが早く感じ、電池代は年間で8,000円前後になりました。
充電池にすると、最初に充電器と電池で約7,700円かかりますが、その後は充電1回あたり4本で約1円の電気代だけです。私たちの使い方なら、2年目以降は充電池の方がかなり割安になりそうです。
それでも、私たちはまだ充電池に乗り換えられずにいます。外出先で電池を替えると、帰ったときには空の4本と使いかけの4本が残ります。使いかけの電池のままだと、次の外出の途中で切れないか不安です。そのため8本とも満充電にしておきたいのですが、8本同時に充電できる充電器でも約5時間かかります。この手間を考えて、まだ迷っているところです。
機種を選ぶ前にセンサーの確認を
ポータブルSpO2モニタがあると、外出の荷物と電池切れの心配が減ります。選ぶときは、まず今使っているセンサーがそのまま使えるかを確認してみてください。センサーが共通なら、センサー代を節約できます。
あわせて、センサーが支給か購入かは主治医や医療機器の業者に、本体が日常生活用具の対象になるかは市区町村の窓口に、確認しておくと安心です。外出用のモニタを考えているご家族のお役に立てれば幸いです。



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