先日、関西会のマルシェで『視線入力体験』のブースを出したところ、「うちの子にも、これで遊ばせてあげたいんです」と声をかけてくださるご家族が何組もいました。私たちの場合は、重度障害者用意思伝達装置として申請が通り、現在は福祉用の機器を使っています。ただ、申請には時間がかかりますし、状態によっては通らないケースもあります。
でも、諦める必要はありません。市販品だけで、視線入力ゲームは始められます。
これさえあればOK
視線入力ゲームを始めるために必要なものは、実はシンプルです。
『パソコン』とTobii社の『アイトラッカー5』、そして無料アプリ『EyeMoT』の3つがあれば、自宅で視線入力を体験できます。
アイトラッカー5は、パソコンにUSBで接続するだけで視線の動きを検知してくれる機器です。福祉用の機器のように申請や審査を経る必要はなく、Amazonで誰でも購入できます。
補装具の支給対象である『重度障害者用意思伝達装置』は、文章作成やメール、インターネット、LINE、YouTubeの操作などが可能ですが、まず視線入力そのものを体験させてあげたいという段階では、そこまでの機能は必要ありません。パソコンとアイトラッカー5、EyeMoTがあれば、目の動きでゲームを操作する体験は十分にできます。

ハイスペックPCは不要です
「パソコンも新しく買わないといけないのでは」と身構える方もいるかもしれませんが、その必要はありません。
Tobii公式の推奨環境は、第6世代Intel Core(i3・i5・i7)以降、または同等のAMD製プロセッサ、メモリ8GB以上、USBポートがあることです。EyeMoTの推奨環境は、公式サイトで「それなりにしっかりしたWindows PC(フルHD・SSD)」とされています。
パパやママが普段使っているノートパソコンがあれば、アイトラッカー5を購入するだけで試すことができるので、パソコン購入は必須ではありません。
Windows 10のサポートは2025年10月14日に終了しましたが、個人向けにはESU(拡張セキュリティ更新プログラム)が無償で提供されており、2027年10月12日まで延長されています。今すぐ使えなくなるわけではありませんが、新機能やテクニカルサポートは対象外です。
なるべく安く済ませるコツ
アイトラッカー5
手元のパソコンで試せそうだと分かったら、次に気になるのはアイトラッカー5の価格です。
Amazonで確認したところ、2023年33,999円、2024年39,990円、2025年46,990円と、年々値上がりしていました。
過去にはセールで割安になったタイミングがありましたが、2026年は今のところそうしたタイミングはありませんでした。今後、割安になる時期が来るかもしれないので、チェックしてみてください。

ノートパソコン
もう1つ、費用を抑える方法は中古ノートパソコンの検討です。
ハイスペックなパソコンは不要ですので、型落ちの中古品でも十分な選択肢になります。
さくらのお友達は、第6世代Core i5・メモリ8GB・SSD500GB・HD解像度(1280×720px)の中古ノートパソコンを購入し、EyeMoTで問題なく遊べています。
第8世代Core i5・メモリ8GB・SSD256GBの中古ノートパソコンであれば、3万円台前半〜4万円台で購入可能ですので、一度チェックしてみてください。
視線入力ゲームは申請が通らなくても諦める必要はありません。決して安い金額ではないですが、市販品という選択肢があることを、1人でも多くの方に知ってもらえたらと思います。


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